車の知識も資格も、入ってから。普通免許があれば応募できる会社がほとんどです。

動けなくなった車のところへ行き、その場で直すか安全な場所まで運ぶ仕事です。トラック運転手・整備士・建設・飲食から転職した人の話と、1日の流れ・給料・休みの実態をまとめました。

24ROAD編集部 。2026年9月の取材(関門ロードサービス・ウエストサービス・トルク)をもとに作成。

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3行でわかるロードサービス

  • 何をする仕事か

    バッテリー上がり・パンク・脱輪・事故や故障で動けない車の救援と、レッカー車や積載車での搬送です。

  • 誰から頼まれるか

    保険会社や提携先からの連絡で出動します。一般の人から直接呼ばれることは多くありません。

  • どこで働くか

    自分の地域の道路の上です。転勤を伴う異動はほとんどありません。レッカー会社はどの街にもあります。

ある隊員の1日

  1. 9:00

    出勤。担当車両と機材の点検、連絡事項の確認から始まります。

  2. 出動

    依頼を受けたら現場へ向かいます。到着したら安全確保をしてから作業に入ります。

  3. 待機

    依頼がない時間は事務所で待機します。24ROAD代表のブログによると、待機時間は思っているより自由です。

  4. 件数

    1日の出動は会社と日によって違います。代表のブログでは15件から30件の例が出ています。

  5. 夜

    夜勤の体制は会社によって違います。交代制で回す会社もあれば、夜間を提携先に任せる会社もあります。

この仕事は実は昼型です。毎晩呼び出される仕事ではありません。

未経験から始めた隊員と、教える側の話

この仕事を目指して来る人は多くありません。トルクの上條社長は取材で「10人に1人」と話しています。ほとんどの人は別の仕事から来ています。

  • 東條さん

    株式会社UEST SERVICE(大阪府高槻市) 前職: 大型トラックの運転手

    待機時間が長く毎日同じ道を走る仕事が合わないと感じて転職しました。入社前にいちばん不安だったのは人間関係でした。入ってみると年代の近い人が多く、すぐに打ち解けました。

    「自分自身がした作業に対して感謝される仕事なので、ものすごくやりがいを感じられます」

  • 池永さん

    関門ロードサービス株式会社(山口県下関市) 隊員

    入社後はすぐに先輩と同行して現場に出ます。同行は3ヶ月で、小型レッカーに一人で乗れるようになれば一人立ちです。お客様にとっては一生に1回あるかないかのトラブルなので、寄り添って対応したいと話します。休みは取りやすく、働いた分だけ稼げる会社だと言います。

    「やる気がある人だったら誰でも。単純に『レッカー車に乗ってみたい』でも全然問題ないと思います」

  • 池上さん

    株式会社トルク(兵庫県丹波篠山市) 部長

    車に詳しくない人が入っても活躍できるかという問いに、問題ないと答えています。未経験の人が多いので、最初は先輩の横に乗って一緒に移動しながら教えます。複雑なことはしないので心配はいらないと話します。

    「未経験の人も多いので、最初は横に乗って一緒に移動して教えていきます。そんな複雑なことはしませんので、全然大丈夫ですね」

「ありがとう」がその場で返ってくる仕事

車のトラブルは誰にとっても突然です。お客様は不安の中にいます。

隊員の役割は車を直すことだけではありません。その不安を安心に変えることです。だから作業が終わった瞬間にお礼の言葉が返ってきます。

東條さんも池永さんも、この仕事で受ける感謝は特別だと話しています。

詳しく知る: ロードサービスのやりがいとは?感謝される理由と対人スキルが評価される理由

正直に伝える、きついところ

  • 天気

    東條さんは「きついと思ったことはない。強いて言うなら雨と風の日は神経を使う」と話しています。夏の暑さと冬の寒さも屋外の仕事である以上あります。

  • 夜と待機

    夜勤や待機のある会社とない会社があります。入る前に夜間の体制を確認してください。

  • 危険

    路上での作業には危険があります。トルクの上條社長は「お客様の車も自社の車も潰れてくれていい。自分たちの体さえ守ってくれればいい」と話し、新人には「まず止まれ。そして指差し確認」から教えています。

力仕事のイメージは昔のものです。機材の進化で人の力に頼る場面は減っています。

詳しく知る: 「ロードサービスは力仕事できつい」は本当?体力的な不安と現在の労働環境を解説

給料と休みの実態

未経験で入った最初の年収の目安
300万円から350万円です。24ROADに掲載中の求人をもとに算出しました。
給料の上がり方
免許と資格で対応できる車両が増えると上がります。夜勤と経験年数で手当が積み上がります。
月給の例
ウエストサービスは月給256,880円からで、固定残業代はありません。資格を取れば毎月2万円の資格手当がつきます。
休みの例
東條さんは月に7日から8日の休みです。関門ロードサービスは年間休日108日です。
資格取得の費用
関門ロードサービスとウエストサービスは会社が全額負担します。

金額と日数は会社ごとに違います。詳しくは ロードサービス隊員の給料・年収はいくら?未経験からでも稼げる? と各社の求人ページをご覧ください。

未経験からどう一人前になるか

  1. 横乗りで現場を見る

    必ず先輩の車に同乗して現場を見ます。ウエストサービスでは経験のない現場に当たったとき横乗りの先輩が教えます。関門ロードサービスの同乗研修は約3ヶ月です。

  2. 一人立ちする

    一定の作業ができるようになってから一人で現場へ出ます。東條さんは一人で任されて現場から会社に戻ったとき、成長を感じたと話しています。

  3. 資格で幅を広げる

    中型・大型・クレーン・玉掛けなどの資格を会社の支援で取ります。対応できる車両と仕事が広がります。トルクは2026年10月の入社から15段階の研修に変えます。

詳しく知る: ロードサービスの同乗研修とは?未経験から単独乗務を目指すための教育ステップ

こんな人に向いています

  • 困っている人に落ち着いて声をかけられる人

    お客様はトラブルの最中にいます。最初の一言で安心してもらえるかが大事です。

  • 予定どおりにいかない場面でも慌てずに状況を見られる人

    現場は毎回違います。何が起きているかを見てから動く人が向いています。

  • 車や機械の仕組みに興味を持てる人

    知識は入ってから身につきます。興味があれば覚えるのは早いです。

車の知識や資格は入ってから身につきます。普通自動車免許があれば応募できる会社がほとんどです。

詳しく知る: 未経験からロードサービスへ転職!向いている人の特徴と必要な資格・適性ガイド / ロードサービスに必要な資格は?普通免許でなれるか解説

会社を選ぶときに確かめる3つのこと

  • 夜間の体制

    交代制なのか、夜間は提携先に任せるのか。生活の形が変わるところです。

  • 教育の体制

    横乗りの期間と、誰が教えるのか。独り立ちしたあとに応援を呼べる仕組みがあるか。

  • シフトの決まり方

    希望をいつまでに出し、誰がどう調整するのか。家庭の事情に合わせられるかはここで決まります。

詳しく知る: ロードサービスの転職で失敗しない確実な方法。未経験から優良企業を見極める基準とは

よくある質問

応募前に気になることを20問にまとめました。前職別の質問もあります。

応募のハードル

車の知識がなくても応募できますか。

応募できます。関門ロードサービスでは社員の9割が未経験から始めています。車の知識や資格は入ってから身につけます。

普通免許だけで応募できますか。

応募できる求人があります。普通車サイズのサービスカーで対応する仕事も多く、求人票に「普通免許可」「未経験歓迎」と書かれているものが実際にあります。上位の免許や資格は入社後に会社の支援で取れる場合があります。

力仕事ですか。体力に自信がなくても大丈夫ですか。

機材の進化で人の力に頼る場面は減っています。現場で求められるのは腕力より機材の正しい使い方と安全意識です。体力より気配りや丁寧さの方が強みになると取材した社長は話しています。

自分から動くのが苦手な指示待ちタイプでも大丈夫ですか。

大丈夫です。指示どおりに動ける人の方が歓迎されやすく、自己判断が強すぎる人の方が現場では危険だと社長は話しています。初対面の人と話すことに抵抗がなければ向いています。

前職別に見る転職

運送会社のトラック運転手から転職できますか。

運転の経験がそのまま活きる転職先です。ウエストサービスの東條さんは大型トラックの運転手から転職しました。大型や中型の免許と安全に運ぶ技術は現場で評価され、大型免許の所持者に資格手当を出す会社もあります。

自動車整備士からの転職は向いていますか。

向いています。故障診断の技術と車の構造を知っていることは現場の初期対応に直結します。整備士資格に月1万円から2万円程度の手当を出す会社もあります。

建設業や飲食業など車と関係ない仕事からでも大丈夫ですか。

大丈夫です。関門ロードサービスの久保さんは建設業から、田中さんは飲食業から転職して現場に出ています。営業職や接客業から来た人も多く、学ぶ姿勢があれば先輩が受け入れる土壌があります。

50代からでも転職できますか。年齢の上限はありますか。

会社によります。ウエストサービスは年齢制限なしで50代以上の応募も歓迎し、69歳の整備士が働いています。機材の進化で腕力への依存が減り、50代から転職して活躍する人が全国で増えています。

女性でも働けますか。

働けます。関門ロードサービスでは社員22名のうち3名が女性で、いずれも現場で働いています。働きやすさは会社の制度と文化で差があるので、応募前に夜勤や待機の分担と相談体制を確かめてください。

仕事の中身

1日に何件くらい出動しますか。

会社と日によって違います。24ROAD代表のブログでは15件から30件の例が出ています。1件の出動が終わると次の依頼までは待機になります。

待機時間は何をしていますか。

事務所で次の出動に備えます。待機中はスマホを自由に見てよいと明示している会社もあり、代表のブログでは「待機時間は思っているより自由」と書かれています。機材の整備や学習の時間にしている会社もあります。

事故現場ばかりで怖くないですか。

事故現場は割合として多くありません。バッテリー上がりやパンクなど日常のトラブルが中心です。取材した社長は「慣れないうちは緊張します。慣れると逆に怖い」と話し、ちゃんと怖がれる人が長く続くと言います。

夜中に呼び出されますか。

会社によります。交代制で回す会社もあれば夜間を提携先に任せる会社もあります。トルクは入社して2〜3年は夜勤をさせない運用です。応募前に夜間の体制を確認してください。

給料と休み

給料はどのくらいですか。

24ROADに掲載中の求人をもとにすると、未経験スタートの月給は20万円から28万円です。最初の年収の目安は300万円から350万円です。免許と資格で対応できる車両が増えると上がり、掲載企業の平均年収は約464万円です。

休みはどのくらいありますか。

会社によります。東條さんは月に7日から8日の休みで、関門ロードサービスは年間休日108日です。夜勤明けを休みにする会社や、週休3日を目標に掲げる会社もあります。

残業は多いですか。

会社によります。ウエストサービスは固定残業代なしで、残業を1分単位で支払う会社もあります。固定残業代がある求人は何時間分かを面接で確かめてください。

研修と働き方

研修はどのくらいの期間ですか。いきなり一人で現場に出ますか。

最初から一人で現場に出ることはありません。先輩の車に同乗して流れを覚える同乗研修があり、目安は1ヶ月から3ヶ月です。関門ロードサービスは約3ヶ月で、一人立ちしたあとも応援を呼べます。

資格を取る費用は自分で払いますか。

会社が負担する制度のある会社が多くあります。関門ロードサービスとウエストサービスは全額負担で、取った資格に応じて手当がつきます。

正社員と業務委託はどちらがいいですか。

収入の安定と保障を重視するなら正社員で、自由度と収入の上限を重視するなら業務委託です。未経験から長く働きたい人には教育を受けながら段階的に覚えられる正社員が向いています。24ROADの求人はほとんどが正社員です。

応募の流れ

まず何をすればいいですか。

求人を見て、気になる会社があれば企業ページで働く人の話を読んでください。関門ロードサービスは1日体験入社も受け付けています。面接では夜間の体制と研修の期間を聞いてください。

次の一歩

ウエストサービスの上西社長は「来てくれとは言いません。まず見てください」と話します。
転職先の候補に、1つ足してみてください。

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