ロードサービスの離職率は高い?社長が語る辞めない会社の条件

「ロードサービスって、離職率が高いんじゃないの?」
「入っても、自分に続けられるのかな…」
ロードサービスの仕事に興味があるものの、このような不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、ロードサービスの仕事を続けられるかどうかは、本人の根性ではなく、会社の仕組みで大きく変わります。
この記事では、ロードサービスに関する離職率の公的データ、24ROAD代表への取材でわかった「人が辞める本当の理由」、応募前に「辞めない会社」を見極める条件を解説します。
長く働けるロードサービス会社を見つけたい方は、ぜひ参考にしてください。
- ロードサービスを含む「運輸業,郵便業」の離職率は10.2%で、全産業平均の14.2%より低い
- ロードサービス業だけの離職率を示す公的データは公表されていない
- 辞める一番の理由は「しんどい」、つまり思ったように仕事をこなせず疲弊してしまうこと
- 続けられるかどうかは根性ではなく、教育制度・無理のない働き方・職場の雰囲気という会社の仕組みで変わる
ロードサービスの離職率は高い?
「ロードサービスは人がすぐ辞める」と聞いて、転職をためらっている方向けに、まずは国の統計をもとに事実をお話しします。
国の調査では全産業の平均より低い
厚生労働省の令和6年(2024年)雇用動向調査によると、ロードサービスが含まれる「運輸業,郵便業」の離職率は10.2%でした。
全産業の平均(産業計)は14.2%で、それよりも低い水準です。
また、正社員などの一般労働者に限ると「運輸業,郵便業」は9.1%、産業計は11.5%で、やはり平均を下回ります。
そのため「ロードサービスは離職率が高い」とは断定できません。
出典:厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概要」、総務省「日本標準産業分類 細分類4892 レッカー・ロードサービス業」
ロードサービス業だけの離職率は公表されていない
一方で、ロードサービス業だけの離職率を示す公的なデータは見つかりません。
国が離職率を示しているのは「運輸業,郵便業」のような大きな産業区分までで、レッカー・ロードサービス業のような細かい区分の数字は公表されていないためです。
もし「ロードサービスの離職率は◯%」という数字を見かけたら、その数字のソースを確認してみてください。
どこの機関が、いつ、どの範囲の会社を調査したのかが明確でない場合は、参考になりません。
社長が語る、ロードサービスを辞める本当の理由
ロードサービスの仕事をなぜ辞めてしまうのかは、現場のリアルな声からわかります。
ここでは、24ROAD代表が語る「スタッフが辞めていく本当の理由」をお伝えします。
思うように仕事をこなせず疲弊していく
24ROAD代表への取材によると、直近1年で辞めた人の一番の理由は「しんどい」でした。
その「しんどい」の中身は、自分が思ったように仕事をこなせないまま疲弊していくつらさです。
代表は「これはサッとできるわと思ってお願いした案件に、やっぱり2時間、3時間かかってしまう。それがだいたいとどめになっています」と語ります。
特に、稼ぎたいと考えて入ってきた人ほど、想定していた作業時間と実際にかかった時間の差に心が折れやすくなります。
実際に、面接で「すごく稼ぎたいので残業ウェルカムです」と話していた人が、働き始めてから「ここまでしんどいと思わなかった」となってしまうケースは珍しくありません。
まとめると、しんどさの正体は「思い描いていた働き方」と「実際にこなせる仕事量」の差にあるのです。
なお、意外にも「体力面の問題」はここに含まれていませんでした。
とはいえ、ロードサービスの仕事がきついのは事実です。
どのようにきついのか、具体的な現場の事情を知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
また「そもそもロードサービスってどんな仕事なの?」と気になる方向けに、こちらの記事で仕事内容や1日の流れなどを紹介しています。
しんどさを周りに相談できずに一人で抱え込む
しんどいと思っていても、本人からは誰にも言い出せないまま辞めていく人もいます。
代表も、現場のスタッフについて「結構孤立していますね」と話します。
背景にあるのは、ロードサービスならではの働き方です。
それぞれが別々の現場へ向かうため、顔を合わせて話す機会はそれほど多くありません。
こうした状況について代表は、「誰かが察知して言わないと、孤独だから本人は言わない」と語ります。
そのため、24ROAD加盟企業の代表は「この子ちょっと疲れてんな」と気づける人の重要性を痛感しています。
「本人がSOSを出せなくても、周りが気づいてサポートする体制や雰囲気」がなければ、離職は止められません。
ロードサービスで「辞めない会社」の条件
ここでは、24ROAD代表が語る「辞めない会社」の条件を解説します。
長く働ける会社を見極めるのに役立つ内容です。
教育制度が整っている
長く働ける会社では、誰が教えても一定水準のスキルが身につくよう、教える内容がカリキュラムとして決められています。
代表は、よい会社の条件として「教育制度、要はシステムが構築されているところ」を挙げています。
昔のように「人の背中を見てやれ」と任せる教え方の時代ではなくなってきているためです。
また、代表は「二度と同じ現場はないと思ってほしい。とはいえ、ある程度のベースがないといけません」とも話しています。
現場ごとに状況が変わり、臨機応変な対応が求められるからこそ、その土台となる基礎基本は全員が身につけておく必要があるのです。
たとえば24ROADの取材先企業では、バッテリー上がりへの対応や、故障車を積載車(荷台に載せて運ぶトラック)に積む手順など、基本的なパターンを写真や図解つきでマニュアル化しています。
そのうえで、教育係が横について教え(同乗研修)、新人にはしばらく運転も作業も任せません。
応募前には、求人票や採用ページで「研修期間はどのくらいか」「先輩と一緒に現場で学んでいけるか」などを確かめてみてください。
なお、同乗研修の内容が気になる方は、以下の記事が参考になります。
無理のない働き方ができる
人が辞めない会社は、給料や福利厚生を厚くするよりも、働き方の改善を優先して取り組んでいます。
辞める一番の理由が「しんどい」である以上、給料や福利厚生を厚くしても、そのしんどさ自体は改善されないためです。
代表は、うんざりしているスタッフが上から言われて仕方なく動く状態について「事故のリスクもすごく高くなる」と語ります。
そのため、以下の仕組みづくりに取り組んでいます。
- 残業の削減に注力する
- 危険を感じたら作業を断る、または中断する勇気を持つよう、入社後1か月の安全教育で徹底する
- 入社2〜3年は夜勤を任せない
- 夜勤の翌日は基本的に明け休みにする
- 誰か一人に負担が集中しないよう、翌日の出勤時間をずらすなどして会社がシフトを組み直す
なかでも作業を中断する判断について、24ROADの取材先企業では本人の勇気だけに任せていません。
現場で「車両が合わない」とわかった段階で作業を止め、本人か部長がお客様へ事情を説明し、車両を入れ替えたうえで所要時間を伝え直します。
断ったあとの対応を会社が引き受けるため、スタッフは無理をして作業を続けずに済みます。
求人票では、夜勤をいつから任されるのか、翌日の扱いはどうなるのかなどを確認しましょう。
雰囲気のよさが伝わる
長く働ける会社は、目の前の1件をこなすことよりも、スタッフがつらいことを抱え込まずに済む雰囲気づくりを大切にしています。
1日休ませるのを惜しんで無理をさせれば、何年も働けたはずの人を失ってしまうためです。
代表は「あと1件を無理に頼めば1年でいなくなってしまう人も、会社が1日2日を辛抱すれば、3年5年と働き続けられる」と考えています。
実際に24ROADの取材先企業では、体調が悪いスタッフの情報がその日のうちに広まり、早退してもらった事例があります。
代表は「1日ぐらい休んだらいいんですよ。休んで体調を整えて、万全の体制で来たほうがいい」と話しています。
またある企業では、グループLINEでの声かけの仕方も変えました。
代表は「昔は一つひとつに茶々を入れていました」と振り返り、今は「ありがとう」「お疲れ様でした」と伝えるにとどめています。
このような生の情報は、求人票からは得られません。
会社の公式サイトなどにスタッフのインタビューが掲載されていれば、応募前に読んでみてください。
可能であれば、説明会や職場見学に参加すると、社内の雰囲気をより具体的につかめます。
24ROADの求人一覧では、各社の教育体制や勤務条件を比較できます。
ぜひご活用ください。
まとめ:ロードサービスの離職率は会社の仕組みで変わる
ロードサービスの離職率は、公的データからは把握できません。
しかし、会社の仕組み次第で大きく変わることは、24ROAD代表へのインタビューからわかります。
辞める理由の中心にあったのは、思ったように仕事をこなせず疲弊することと、しんどさを言い出せないまま一人で抱え込むことです。
そのため、この記事で解説した「辞めない会社」の条件を参考に応募する会社を選びましょう。
なお24ROADでは、さまざまな特徴を持つロードサービス会社の求人を取り扱っています。
気になる方は、下のボタンから求人一覧をチェックしてみてください。
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※この記事で解説した「辞めない会社」の条件を基準に選んでみてください
