兵庫へのUターン転職で使える公的支援制度|移住支援金と相談窓口

「兵庫に戻りたいけど、遠くに住んだまま転職活動を進められるのかな」
「引っ越しの費用は高そうだし、収入も大きく減らないか心配」
兵庫へUターン転職すると決めたものの、このような疑問や不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
ただ兵庫県は、東京や大阪で相談できるUJIターン就職の窓口や移住支援金など、便利な制度が充実しています。
これらを活用すれば、転職活動を有利に進めることが可能です。
この記事では、兵庫へのUターン転職に利用できる公的支援制度の詳細と、求人や賃金など兵庫ならではの転職事情を解説します。
ご自身が使える制度がわかれば、県外に住んでいても、仕事探しと引っ越しの準備を並行して進められるようになります。
- 東京にある県の相談窓口と来県費用の補助を使えば、首都圏に住んだまま兵庫の仕事探しを進められる
- 移住支援金と市町の住宅支援で、家族ごとの引っ越し費用の負担を抑えられる
- 移住支援金の対象は県内41市町のうち34市町。神戸市・尼崎市などは対象外
- 兵庫の賃金水準は全国で7番目に高く、県内各地で必要とされるロードサービスも仕事の選択肢になる
なお、Uターン転職の全体像から知りたい方は、以下の記事を先にご覧ください。
※本記事は2026年8月時点の情報をもとに執筆しているため、最新情報は必ず公式サイトにてご確認ください。
兵庫へのUターン転職で使える公的支援制度
兵庫県の自治体は、Uターン転職を支援するさまざまな制度を設けています。
ここでは主な例を紹介するので、仕事探しや移住資金の確保などに役立ててください。
東京から相談できる兵庫県のUJIターン就職相談窓口
UJIターン就職相談窓口「ひょうご移住・しごとプラザ」は、兵庫への移住相談と就職相談をワンストップで受けています。
また、県内のハローワーク(神戸市・洲本市・豊岡市)とつないだZoom相談にも対応しています。
基本情報は以下のとおりです。
| 所在地 | 東京都千代田区有楽町2丁目10番1 (東京交通会館8階ふるさと回帰支援センター内) |
| 開設日時 | 火曜日〜日曜日:10時〜18時 |
| 定休日 | 月曜日・祝日 |
また、移住関連のサポートを行っている「ひょうご移住プラザ」は、大阪市中央区と神戸市中央区にあります。
そのため、帰省に合わせて地元に近い窓口で相談することも可能です。
なお、大阪では金曜日と土曜日、神戸では月曜日〜金曜日に開設しています。
出典:兵庫県「UJIターン就職相談窓口『ひょうご移住・しごとプラザ』」「移住相談窓口の設置について」
県内の求人を探せる県公式のマッチングサイト
兵庫県内の求人を探す際は、県が運営する「ひょうごで働こう!マッチングサイト」を活用するのがおすすめです。
勤務地や業種などの希望条件を登録できるため、ご自身に合いそうな企業を効率よく探せます。
さらに、このあと紹介する「移住支援金」の対象となっている求人もこのサイトで見つけられます。
気になる方は、以下の出典リンクからチェックしてみてください。
出典:兵庫県「ひょうごで働こう!マッチングサイト」
来県の費用が補助される社会人インターンシップ
兵庫県の「社会人向けインターンシップ」では、1日から1週間程度の職場体験に参加できます。
参加する場合、来県にかかる旅費と滞在費の2分の1が県から支給されます。
上限額は以下のとおりです。
- 旅費:1回あたり2万円
- 滞在費:1回あたり2万4,000円
ただし、往復の旅費が8,000円未満の場合、滞在費が支給されない点に注意が必要です。
気になる企業の働き方を実際に体験できる貴重な機会であるため、積極的に参加するとよいでしょう。
出典:兵庫県「県外からの転職者確保支援事業」
引っ越しの費用に使える移住支援金
東京圏から兵庫県へ移住する場合、一定の条件を満たすと「移住支援金」が支給されます。
支給額は以下のとおりです。
| 対象世帯 | 支給額 |
| 2人以上の世帯 | 100万円 |
| 単身の世帯 | 60万円 |
| 18歳未満の子どもがいる世帯 | 上記に加えて、子ども1人あたり30万円または100万円(転入日と移住先の市町によって変わる) |
移住支援金を受け取るには、次の3点を満たす必要があります。
- 直近10年間のうち通算5年以上東京23区に住んでいた、または東京圏に住みながら23区へ通勤していた(いずれも直近1年以上は継続している必要がある)
- 移住先の市町に、申請日から5年以上継続して居住する意思がある
- 「ひょうごで働こう!マッチングサイト」内の「移住支援金対象」と表示されている企業に就職する
この事業を実施しているのは、兵庫県内41市町のうち34市町です。
神戸市・尼崎市・明石市・芦屋市・伊丹市・宝塚市・加東市と、西宮市の一部地域は対象外であるため、ご自身の地元が実施しているかを確認しておきましょう。
移住支援金の受給を申請できるのは、転入後1年以内です。
また、この事業は市町の予算の範囲で実施されており、年度の途中で受付を終えることもあるため、早めに申請したほうが安全です。
出典:兵庫県「兵庫県移住支援事業・マッチング支援事業について」、内閣官房・内閣府「令和8年度「地方創生移住支援事業」実施都道府県・連携市町村一覧」
市町の住宅支援|神戸市・姫路市・加古川市・丹波篠山市の例
兵庫県には、市外から移り住む世帯を対象に、住まいに関する助成金・補助金を設けている市町があります。
主な制度は以下のとおりです。
| 市町村 | 制度名 | 対象 | 支給額 |
| 神戸市 | 親・子世帯の近居・同居住み替え助成事業(住みかえーる) | 市外から転入する子世帯 | 20万円(市外からの転入でない場合は10万円) |
| 姫路市 | 姫路市若者世帯郊外UJIターン補助金 | 市の郊外地区へ移る、39歳以下が2人以上いる世帯または中学生以下の子どもがいる世帯 | 空き家バンク登録物件を取得する場合は購入額の2分の1で、上限100万円 |
| 加古川市 | 加古川市移住・定住助成金制度 | 市外から志方町・平荘町・上荘町・八幡町へ移る世帯 | 最大50万円(空き家を活用する場合は最大100万円) |
| 丹波篠山市 | 丹波篠山暮らし定住住宅補助金 | 40歳以下で配偶者がいる方、または中学生以下の扶養親族がいる方 | 10万円から126万円 |
独自の助成金・補助金を設けているのは、この4市だけではありません。
ただし、姫路市と加古川市では、市内の決まった地区へ移る世帯だけが対象となっています。
また、予算がなくなった時点で募集を締め切る制度もあります。
対象地区や支給額は年度によって変わる可能性があるため、地元の自治体の公式サイトで最新情報を確認してください。
出典:神戸市「親・子世帯の近居・同居住み替え助成事業(住みかえーる)」、姫路市「姫路市若者世帯郊外UJIターン補助金」、加古川市「加古川市移住・定住助成金制度」、丹波篠山市「丹波篠山暮らし定住住宅補助金」
兵庫ならではのUターン転職事情
兵庫で仕事を探すときは、求人の出方と賃金の水準を先に押さえておくと判断しやすくなります。
ここでは、兵庫へUターン転職する際に知っておきたい実情を紹介します。
有効求人倍率は全国を下回るが新規求人倍率は高め
兵庫は求人1件あたりの競争が全国より厳しいものの、新しく出る求人は求職者数を上回っています。
実際に、令和8年6月の兵庫県の有効求人倍率は0.95倍で、同じ月の全国1.18倍を下回りました。
一方、新しい求人の出方を示す新規求人倍率は1.74倍です。
ただし、兵庫労働局は「県内では仕事を探す人の数が求人の数を上回っており、雇用情勢の改善の動きが弱まっている」としています。
今出ている求人だけでなく、これから出る求人も拾えるように、県のマッチングサイトや相談窓口も活用するのがおすすめです。
出典:兵庫労働局「一般職業紹介状況(令和8年6月分)」
賃金水準は全国で7番目に高い
兵庫の賃金水準は、全国でも上位です。
令和7年の「賃金構造基本統計調査」によると、兵庫県の所定内給与額(残業代などを除いた毎月の給与)は33万4,900円となっています。
47都道府県で並べると7番目に高く、兵庫県を上回るのは東京都・神奈川県・大阪府・愛知県・千葉県・京都府の6都府県だけです。
しかし、今の勤務地によっては収入が下がることもあります。
その場合は、下がったあとの収入から兵庫での生活費を差し引き、暮らしが成り立つかどうかを判断しましょう。
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」
兵庫へUターン転職するならロードサービスがおすすめ!その理由とは?
兵庫で安定して働ける仕事を探している方にとっては、ロードサービスもおすすめです。
ここでは、その理由を解説します。
理由1.自動車の保有台数も交通事故の件数も全国で上位だから
兵庫は車の数も事故の件数も全国で上位に入り、ロードサービスが必要とされる場面が多い地域です。
自動車の保有台数は約307万台で、都道府県別では9番目の多さです(令和8年4月末時点)。
交通事故は令和6年に15,551件発生しており、こちらも8位に入ります。
物損事故はさらに多く、令和8年1月から6月だけで67,793件と、同じ期間の人身事故6,665件の約10倍にのぼります。
これだけの車が走り、事故も起きている地域では、路上で動けなくなった人を助けるロードサービスが欠かせません。
出典:自動車検査登録情報協会「都道府県別・車種別自動車保有台数」、警察庁「都道府県別交通事故発生状況(令和6年12月末)」、兵庫県警察「交通事故統計」
理由2.事故は県内各地で起きており神戸市以外でも働ける可能性があるから
ロードサービスの拠点は神戸市以外にもあり、地元の近くで働ける可能性があります。
そもそも事故は、神戸市に集中しているわけではありません。
令和8年1月から6月の人身事故件数は、神戸市が1,753件でした。
姫路市933件、尼崎市514件、西宮市489件、明石市397件、加古川市346件と、事故は県内に分散しています。
兵庫県内でロードサービスを手がける株式会社トルクは、丹波篠山市に本社を置き、三田市・神戸市・川西市にも拠点を構えています。
応募先を選ぶときは、地元から通いやすい範囲に拠点があるかを求人情報で調べましょう。
出典:兵庫県警察「交通事故統計」
兵庫へのUターン転職に関するよくある質問
最後に、兵庫へのUターン転職でよく寄せられる質問にお答えします。
兵庫へのUターンで国の移住支援金はもらえる?
東京圏から兵庫県内の34市町へ転居し、県のマッチングサイトで「移住支援金対象」と表示されている企業に就職するなどの要件を満たせば受け取れます。
支給額は2人以上の世帯で100万円、単身世帯が60万円で、18歳未満の子どもがいる世帯にはさらに上乗せがされます。
神戸市へのUターンでも移住支援金の対象になる?
神戸市は移住支援事業を実施していないため、支給は受けられません。
尼崎市・明石市・芦屋市・伊丹市・宝塚市・加東市も対象外で、西宮市は一部の地域だけが対象となっています。
ただし、神戸市には市独自の住宅支援があり、市外から転入する子世帯であれば20万円を受け取れます。
兵庫へのUターン転職で年収は下がる?
兵庫県の賃金水準は全国で7番目に高いため、年収が下がる可能性は低いです。
もちろん、今の勤務地によっては下がる場合もありますし、同じ県内でも職種や会社によって差があるため、最終的には応募先の提示額で判断してください。
まとめ|兵庫へのUターン転職は支援制度を使えば遠方からでも進められる
兵庫へのUターン転職は、公的支援制度を活用することで、遠方住みでも進めやすくなります。
条件を満たせば、移住支援金や市町の助成金・補助金を受け取れるため、転居にかかる費用の負担を軽くできます。
仕事選びに迷ったときは、県内の各地で必要とされているロードサービスも候補に入れてみましょう。
複数の拠点を持つ会社もあり、地元から通える場所で働ける可能性があります。
興味がある方は、以下のリンクから兵庫県のロードサービス求人をチェックしてみてください。
兵庫県のロードサービス求人、見てみませんか?
兵庫県内のロードサービス企業の求人を一覧で確認できます。
※あわせて、地元の市町の公式サイトで住宅支援の要件も確認してみてください
