ディーラーから転職するなら?営業以外のスキルを活かせる仕事3選

「ノルマのために、お客様にとって不要なオプションやローンを勧めるのが心苦しい」
「毎月リセットされる販売目標のプレッシャーから離れたい」
このように悩みながらも、車を売る仕事しかしてこなかったため、営業以外の仕事へ転職できるのか不安なディーラー営業の方は多いのではないでしょうか。
しかし、ディーラーで身につけた車や保険の知識、お客様への説明力などは、車を売る仕事以外でも活かせます。
本記事では、ディーラー経験を活かせる営業以外の転職先や、後悔しない求人選びの確認項目などを解説します。
車に関わり続けながら、数字に追われない働き方を目指したい方は、ぜひ参考にしてください。
- ディーラーで身につけた車と自動車保険の知識、お客様への説明力は、車を売らない仕事でも活かせる
- 転職先の候補は、ロードサービス隊員・損害保険の事故対応事務・レンタカー店舗スタッフの3つ
- ロードサービスは保険会社などからの依頼を受けて出動する仕事で、自分で契約を取る営業は行わない
- 転職先を決める前に、歩合制かどうか・物品販売のノルマの有無・研修体制を求人票と面接で確かめる
ディーラー経験を活かせる営業以外の転職先3選
ここでは、ディーラーで身につけた営業以外のスキルを活かせる転職先を3つ紹介します。
いずれも、自分で顧客を探して車の契約を取ることが仕事の中心ではない職種です。
ロードサービス隊員|車のトラブル現場へ急行して応急処置やレッカー搬送を行う
ロードサービス隊員は、故障や事故で動けなくなった車両の元へ駆けつけ、現場での応急処置や積載車・レッカー車での搬送を行う仕事です。
たとえば、バッテリー上がりやパンク、ガソリン切れなどにより、自走できなくなった車両に対応します。
ロードサービス会社の中には、現場でお客様へ保険の適用範囲を説明する会社もあるため、ディーラーで培った自動車保険の手続き経験をそのまま活かせます。
さらに、出動は保険会社やアシスタンス会社からの要請が中心となるため、自分で新しく契約を取るための営業は行いません。
ただし、対応件数や部品の売上で歩合が付く会社もある点には注意が必要です。
ロードサービスは、車に関わる仕事を続けつつ、売るための提案からは離れたいと考えている方に向いている職業です。
隊員が過ごす1日の流れや業界の将来性を詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
損害保険の事故対応事務|事故受付から保険金支払い手続きまでを担当する
損害保険会社における事故対応事務は、事故に遭った契約者から連絡を受け、保険金の請求受付から支払いまでの手続きを担当する職種です。
具体的には、契約者から事故の日時や状況を聞き取って助言を行い、相手方との過失割合や賠償額の協議、調査結果に基づく保険金の支払いまでを一貫して進めます。
ディーラーで自動車保険の手続きを担当してきた経験があれば、契約の流れをあらかじめ把握した状態で業務に入れます。
一方、損害保険事務では既存の保険知識に加えて、損害額の適正な算出方法や関連する法律の知識も新たに習得しなければなりません。
また業務上は、契約者だけでなく事故の相手方や代理店など、立場が異なるさまざまな関係者との交渉力が必要です。
損害保険の事故対応事務は、保険の知識を契約獲得のためではなく、事故に遭った人の生活再建を支えるために役立てたい方におすすめです。
出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「損害保険事務」
レンタカー店舗スタッフ|車両の貸出・返却手続きから点検までを受け持つ
レンタカー店舗スタッフは、営業所で車両の貸出手続きや接客、点検や清掃などを幅広く受け持つ職種です。
たとえば、予約の受付や用途に合わせた車種の提案を行い、返却時には車体に傷や故障がないかを点検した上で料金の精算を行います。
ディーラーでお客様へ車両の特徴や各種装備の扱い方を説明してきた経験は、貸出時の案内業務にそのまま活かすことが可能です。
貸出の際には、操作方法や契約事項をわかりやすく伝え、お客様と一緒に車体の状態を確認する必要があるためです。
ただし、経験を積むと売上を伸ばすための営業活動や法人開拓を担当するケースもあります。
そのため、完全に営業活動から離れられるわけではない点に注意が必要です。
レンタカー店舗スタッフは、ディーラーのように、新車の契約獲得に追われる仕事からは距離を置きつつ、車と接客に関わる仕事を続けたい方に向いています。
出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「レンタカー店舗スタッフ」
ディーラー経験者にロードサービスが向いている理由
先に挙げた3つの候補のうち、24ROADが求人を扱っているのがロードサービスです。
ここでは、ディーラーで働いてきた人がロードサービスでの業務に向いている理由を解説します。
自動車保険に付帯するロードサービスの適用範囲を案内できるから
ディーラーで自動車保険の手続きを担当してきた経験は、保険に付帯するロードサービスの仕組みを説明する際にも強みとなります。
実際に、損害保険代理店の中で「自動車関連業(自動車販売店、自動車整備工場)」が占める割合は半数を超えており、ディーラー業務と保険の手続きは深く結びついています。
そもそもロードサービスの出動は、保険会社やアシスタンス会社からの依頼で発生するケースがほとんどです。
現在では多くの自動車保険にロードサービスが付帯されており、事故の際だけでなく突然の故障時にも利用できます。
トラブルの現場には、「高額な費用がかかるかもしれない」と心配し、出動要請の電話を入れる段階で、車両の状態を実際より軽く伝えてしまうお客様も少なくありません。
このようなお客様に対し、保険の無料範囲内で対応できるケースが多いと説明し、不安を和らげる際にも、ディーラーでの経験が役立ちます。
出典:一般社団法人日本損害保険協会「保険募集チャネル別 代理店数の推移」、「ロードサービス業者との料金トラブルにご注意ください」
現場での作業手順や作業に伴うリスクを事前にお客様へ説明できるから
車両の特徴や装備の扱い方をお客様に説明してきた経験は、作業に入る前の事前説明で活かせます。
ロードサービスの現場では、車体を持ち上げる際などに傷がつくおそれがあり、あらかじめ手順を共有してお客様の了承を得ておく必要があるためです。
現場の声としても、作業中に車両を傷つけてしまった際、事実を隠したまま後から発覚すると大きなトラブルを招きやすいといわれています。
だからこそ、事前のリスク説明や万が一の際にも誠実に状況を説明できるディーラー経験者が重宝されます。
転職に踏み切れないディーラー営業が抱えがちな2つの悩み
転職先の候補が見えてきても、いざ応募するとなると迷いが出てくることがあります。
ここでは、ディーラー営業が転職に踏み切れない2つの悩みを取り上げ、どのように対処すればよいかを解説します。
悩み1.車を売る仕事しかしてこなかった自分に事故や故障の対応が務まるのか
車の事故や故障に関わる職種は、整備の資格や専門技術がなくても、入社後の研修で基礎から学べるものが多く見られます。
たとえば損害保険の事故対応事務では、入社後に研修を受けながら、書類作成や受付といった内勤事務から段階的に業務を習得していきます。
また、現場対応を行うロードサービスでも、応募条件を普通自動車免許のみとし、未経験からスタートして独り立ちしている例が少なくありません。
実務では、先輩社員の指導の下で対応手順を身につけていく体制が一般的です。
ただし、独り立ちまでのサポート体制や教育方針は会社によって異なるため、どのような手順で仕事を覚えていくのかを事前に把握しておきましょう。
悩み2.転職先でもノルマに追われ自分の気持ちに嘘をついて働くことにならないか
自分で顧客を探して新規契約を取る営業職とは異なり、事故やトラブルへの対応を担う仕事は「依頼や相談を受けて対応する」業務が中心です。
困っているお客様をサポートする役割が主となるため、不要な商品を無理に勧めるようなプレッシャーからは離れやすくなります。
ただし、職種や会社によっては、対応件数に応じた歩合が付くケースや、部品販売・オプション追加などの目標が設定されている場合もあります。
数字を意識せざるを得ない環境を避けたいのであれば、固定給の割合や販売ノルマの有無について、求人票や面接で確認しておくことが大切です。
ディーラー営業が転職先選びで後悔しないための確認項目3つ
ディーラー営業として現在抱えている不満や悩みを次の職場に持ち込まないよう、転職先を決める前に確認しておきたい点があります。
ここでは、求人票や面接で確かめるべき3つの項目を解説します。
確認項目1.給与体系が対応件数に左右される歩合制かどうか
給与のうち、毎月決まって支払われる固定給と、対応件数によって変動する歩合やインセンティブの割合を、求人票の給与欄であらかじめ把握しておきましょう。
求人票の記載から内訳を読み取れない場合は、月給全体の中で歩合給が占める割合を面接時に直接確認する必要があります。
なお、24ROADに掲載されている正社員の求人を見ると、担当した案件の数に応じてインセンティブを上限なしで加算する会社が見られます。
一方で、インセンティブ制度を原則として設けず、基本給そのものを底上げしていく会社もあります。
売上や対応件数などの数字に追われたくない方は、固定給の割合が大きい会社を選びましょう。
確認項目2.物品販売のノルマが課されるかどうか
現場で部品などを販売する業務があるか、またその販売に目標やノルマが課されるかは、事前に確認すべきです。
会社によっては、現場で販売した部品の売上や実績に応じてインセンティブが支給されるケースもあります。
しかし、求人票の記載だけでは、販売目標がどの程度課されるのかまでは判断できません。
そのため、面接で「現場で部品や商品を販売する業務はありますか」「販売の目標やノルマは設定されていますか」と直接質問する必要があります。
数字のために不要な商品を勧める働き方を繰り返したくない方は、物品販売の目標やノルマがない会社を選ぶのがおすすめです。
確認項目3.未経験から技術や業務を学べる研修体制が整っているかどうか
ディーラーから転職する場合、事故や故障への対応は入社後に一から覚える必要があるため、独り立ちまでの研修内容も確認しましょう。
十分なサポートがないまま一人で現場へ出されると、トラブル発生時に精神的な負担が大きくなるリスクがあります。
なお、研修の内容や期間は会社によって異なります。
そのため、面接では研修体制や現場でのサポートについて、主に以下のポイントを確認してください。
- 先輩がついてくれる期間がどのくらいあるか
- どのような基準で独り立ちと判断されるか
- 独り立ち後も、他のスタッフに相談したり、サポートを受けたりできるか
ロードサービスに関しては、未経験から入る会社の見極め方を以下の記事で詳しく解説しています。
ディーラーからの転職に関するよくある質問
最後に、ディーラーからの転職に関するよくある質問にお答えします。
ディーラーから転職してよかったと感じるのはどんな人?
辞めたいと感じた根本的な理由が、転職先で解消された人です。
たとえば「数字のために不要な商品を勧める売り方」が合わずに辞めた場合、数字のプレッシャーに追われずに済む環境を選べたかどうかが分かれ目になります。
ディーラーから転職すると収入は下がる?
未経験の職種へ転職する場合、収入が下がる可能性はあります。
ディーラー営業のように実績で上乗せされていた手当がなくなり、未経験からのスタートでは基本給水準になるケースが多いためです。
なお、ロードサービスの給与の内訳や年収の上げ方は、以下の記事で解説しています。
平日休みのディーラー営業は在職中でも他社の面接日程を合わせられる?
在職中でも日程は合わせやすいといえます。
多くの企業は平日に面接を行いますが、ディーラー営業は平日に交替で休みを取るケースが多く、公休をそのまま面接に充てられるためです。
まとめ:ディーラーからの転職では営業以外のスキルを活かせる仕事も選べる
ディーラーで身につけた車や保険の知識、そしてお客様へ車両の特徴や扱い方を説明してきた経験は、車を売る仕事以外でも活かせます。
ただし、転職先で同じ不満を繰り返さないためにも、給与体系や物品販売のノルマ、研修体制など、求人票だけでは見えにくい点を面接でしっかり確かめたうえで決めることが大切です。
車に関わり続けながら、数字に追われる売り方から離れたいと考えている方は、お住まいの地域の求人が掲載されていれば、ロードサービスの求人を確認してみてはいかがでしょうか。
24ROADでは、未経験者の受け入れ実績がある会社や、営業職出身のスタッフが在籍している求人も取り扱っています。
まずは求人一覧をチェックし、給与の決まり方や手当の仕組みから確かめてみてください。
数字に追われずに車に関わる仕事、探してみませんか?
24ROADの求人一覧では、お住まいのエリアからロードサービスの求人を探せます。
※給与の決まり方や手当の仕組み、物品販売の有無は求人ごとに異なります。応募前に求人票と面接で確認してください
