「求人を出しているのに、まったく応募が来ない」
ロードサービス業を営む方から、ここ数年で何度も聞くようになった悩みです。

仕事自体はある。
依頼も減っていない。
それなのに、人だけが集まらない。

「条件が悪いわけじゃないはずなんだけど…」
そう感じている事業者の方も多いのではないでしょうか。

実は、応募ゼロの原因は“仕事内容”や“給与水準”ではなく、求人の伝え方そのものにあるケースが非常に多いのです。

1. ロードサービス求人が集まりにくい理由を数字で見る

Indeedで「ロードサービス 求人」と検索すると、全国で約30,000件以上の求人が表示されます。
さらに「レッカー車 ロードサービス」と条件を絞っても、数百件単位の求人が並びます。

つまり、求職者から見れば
「ロードサービスの仕事は探せばいくらでもある」状態です。

選択肢が多い中で、
・どんな会社なのか
・どんな働き方なのか
・将来どうなるのか
が伝わらない求人は、見られても応募されません。

2. 応募ゼロ求人に共通する3つの特徴

これまで多くの求人票を見てきて、応募が来ない案件には共通点があります。

① 条件が“ぼんやり”している

「月給25万円〜」「昇給あり」「各種手当あり」
一見すると悪くない条件ですが、実際にどれくらい稼げるのかが見えません

求職者が知りたいのは「平均」ではなく、
「自分が入ったらどうなるか」です。

 

② 24時間対応が“負担”に見えている

「24時間体制」「夜勤あり」とだけ書かれていると、
・休めない
・生活リズムが崩れる
という印象を持たれがちです。

実際にはシフト制だったり、夜勤専任が選べたりしても、
書かれていなければ伝わりません。

 

③ “アットホーム”が逆効果になっている

「アットホームな職場」という表現は、以前ほど好意的に受け取られなくなっています。

Z世代を中心に、
「距離が近すぎそう」
「プライベートに踏み込まれそう」
と感じる人も少なくありません。

実際、若年層の6割以上が「ワークライフバランス重視」と回答しています。
引用元ミイダス「Z世代の仕事観調査」

3. 応募ゼロから抜け出した神奈川県A社の事例

神奈川県でロードサービスを営むA社では、3ヶ月間まったく応募が来ない時期がありました。
Indeed、ハローワーク、どちらに出しても反応なし。

しかし、求人票の書き方を変えただけで状況は一変します。

変えたのは「伝え方」だけ

  • 仕事内容は同じ
  • 給与水準も同じ
  • 勤務時間も同じ

それでも、
3ヶ月で応募10名・採用3名
しかも、全員が1年以上定着しています。

4. 給与は「幅」ではなく「実例」で伝える

A社が最初に見直したのは給与表現でした。

Before
「月給25万円〜35万円」

After

  • 入社3年目(27歳):年収約480万円
  • 入社5年目・リーダー:年収550万円前後

このように実在するモデルケースを載せることで、
「ここで働くとこうなる」というイメージが一気に湧きます。

給与の考え方や業界相場については、
レッカー車ドライバーの給与実態と採用戦略(2026年版)
も参考になります。

5. 24時間対応は“選べる働き方”として伝える

A社では「24時間体制」という表現をやめ、こう書き換えました。

  • 日勤中心で働きたい方
  • 深夜手当を活かして稼ぎたい方

希望に応じてシフトを相談可能

同じ内容でも、「選べる」と書くだけで心理的な負担は大きく下がります。

6. キャリアパスを見せると応募率が上がる

応募が来ない理由のひとつが、
「この仕事、将来どうなるの?」という不安です。

A社では以下のように明記しました。

  • 1年目:先輩同行・基礎研修
  • 2〜3年目:単独対応・資格取得
  • 4年目以降:リーダー/専門オペレーター

年齢や体力に不安を感じる方には、
経験を活かして長く働ける事例も参考になります。

50代でも活躍できるロードサービス転職事例

7. 求人票+発信で“会社の空気”を伝える

今の求職者は、応募前に必ず会社を調べます。
求人票だけでなく、ブログやSNSで

  • 現場の雰囲気
  • 研修の様子
  • 社員の声

を発信している会社は、それだけで安心感が増します。

8. 面接辞退を防ぐためにやっていること

応募が来ても、面接で辞退されてしまっては意味がありません。
A社では次の工夫を取り入れています。

  • 会社側から先に仕事内容を丁寧に説明
  • 職場見学を必須に
  • 実際の給与明細(個人情報を伏せて)を開示

「聞いていた話と違う」を防ぐことで、
入社後のミスマッチも減りました。

9. まとめ:応募ゼロは会社の価値とは無関係

ロードサービス求人で応募が来ないのは、
会社が悪いからでも、仕事がきついからでもありません。

多くの場合、
“伝え方”を少し変えるだけで結果は動きます。

求人票は、求職者との最初の会話です。
その一文一文が、応募するかどうかを左右しています。

もし今、応募ゼロで悩んでいるなら、
まずは求人票を開いてこう問いかけてみてください。

「これ、初めて見る人に本当に伝わるだろうか?」

その視点が、応募ゼロ脱却の第一歩になります。